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琵琶湖博物館に琵琶湖の学習船「うみのこ」展示 「世代を超えて思い出を」

琵琶湖博物館内にオープンした学習船「うみのこ」の展示では、旧船「うみのこ」の舵輪を回すことができる

琵琶湖博物館内にオープンした学習船「うみのこ」の展示では、旧船「うみのこ」の舵輪を回すことができる

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 琵琶湖の学習船「うみのこ」の常設展示が1月26日、琵琶湖博物館(草津市下物町)にオープンした。

 1983(昭和58)年から滋賀県が行っている「びわ湖フローティングスクール」は、県内の小学5年生が学習船「うみのこ」の船内で1泊し、湖上宿泊体験学習をする教育活動で、現在までに57万人の児童が乗船した。2018(平成30)年に初代「うみのこ」が老朽化のため引退し、新船「うみのこ」が運行を開始した。廃船になった初代うみのこを後世に残していくためと、湖上宿泊体験を広めるために琵琶湖博物館内に展示をすることとなった。

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 A展示室入り口横には、フローティングスクールの歴史や活動を紹介する展示を設置した。初代「うみのこ」のカッター活動で使われていたオールや、甲板掃除のときに使われていたヤシの実を展示している。2階の休憩コーナーに「うみのこ」をモチーフにした展示を設置し、子どもたちの学習の様子や新船「うみのこ」の船内を映像で紹介している。県内の全小学校、特別支援学校、朝鮮人学校、ブラジル人学校の校旗を天井からつるし、新船と旧船の模型も展示。壁面には子どもたちが乗船後に作った「海の子新聞」を掲示した。世代を超えてフローティングスクールの思い出を振り返ることができるようにした。

 うみのこの常設展示を始めるに当たり、彦根工業高校、八幡工業高校、安曇川高校の生徒に椅子の作成を依頼した。県教育委員会教育長の福永忠克さんは3校の生徒に感謝状を贈り、「丁寧に心を込めて作られた椅子を、コロナ禍で授業や部活動に制約のある中制作していただいたことに感謝する。ものづくり県・滋賀県を支える人材に育ってほしい」と話した。

 彦根工業高校木工部の生徒は「作業が大変だったが、地道な作業もどこかで経験として生きてくると思って頑張った」と振り返った。

 琵琶湖博物館の高橋啓一館長は「6年かけたリニューアルを終え、また新しい展示ができることをうれしく思う。県外の人には滋賀が取り組んでいる環境学習を知っていただき、県内の人には懐かしく思い出してもらえる展示になった。年間50万人が来館する博物館に、座って展示を楽しんでもらえるいい椅子を作っていただけた。展示も椅子も長く使うことができるように大切にしたい」と話した。

 同日、「うみのこ」常設展示オープンを記念して、県内のセブンイレブンで「うみのこカレー」を発売。教育委員会事務局の山岡誠さんは「うみのこで食べたカレーは世代を超えた共通体験。食べて思い出を語り合ってほしい」と話す。

 開館時間は10時~16時30分。入館料は、大人=800円、大学生・高校生=450円。中学生以下無料。来館は予約制。

(びわ湖大津経済新聞)

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