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新宿で開催された「全国海の贈り物フェア2020」レポ 物販・海について学ぶステージも

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新宿で開催された「全国海の贈り物フェア2020」 会場の様子

提供:海と日本PROJECT 制作:新宿経済新聞編集部

次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながることを目指した「海と日本プロジェクト」による「全国海の贈り物フェア2020」が10月3日・4日の2日間、新宿タカシマヤタイムズスクエア(渋谷区千駄ヶ谷5)2階・JR口特設会場で開催されました。

入り口に掲げられた「海と日本プロジェクト」ののぼり

「海と日本プロジェクト」とは?

日本財団「海と日本プロジェクト」は、海への関心や好奇心を喚起し、海の問題解決に向けたアクションの輪を広げるべく全国47都道府県でさまざまなイベントを行っています。今回のフェアは昨年に引き続き、食育マルシェ実行委員会主催による「食」と「食育」をテーマにした「服部幸應先生の食育マルシェ 2020 秋」の一環として行われました。入場は無料。3日の会場の模様を現地からリポートします。

各県えりすぐりの海にまつわる商品がズラリ

各エリアの特産品が並ぶコーナー

会場には北は北海道から南は鹿児島まで29県が集結し、海産物など食品を中心に各エリアの特産品約80種類が並べられています。「参加エリアは昨年の22県から7県増えました。地元テレビ局協力の下でセレクトした商品は中小企業が手掛ける少量生産品が中心で、値段も手頃です。ここでしか出合えないものも多いかもしれません」(全国海の贈り物フェア実行委員事務局 株式会社さとゆめの俣野喬仁さん)

昨年は完売する商品も続出し、特に鳥取県のカニ専門業者が手掛ける、地元県産の紅ズワイガニのかにみそに青森県のニンニクを合わせたソース「かにみそのバーニャカウダ」(1,150円)は人気商品だったそうです。「温めて野菜に付けるだけでなく、パスタや焼きおにぎりに使うのもお勧め。瓶入りのデザインもおしゃれで、今年もオープンから手に取ってくださる方がいらっしゃる」(販売スタッフ)

人気の「かにみそのバーニャカウダ」

青森県のコーナーに並ぶ、青森県深浦産アジを100%使った「焼き干し魚粉」も人気の品。「ラーメンやみそ汁などいろいろな料理に振りかけて楽しめます。塩や添加物が入っていないので安心して使えると、お子さまから高齢の方まで、以前購入した方も手に取ってくださっています」(スタッフ)

「商品を通して海のことを知ったり考えたりしてもらえたらというのも目的の一つだったので、自分の出身県を探す方、スタッフとコミュニケーションを取る方がいらっしゃるのはうれしい。並んでいる商品を比べてみると、それぞれのエリアの海の様子や、どのような生き物がいるのかも分かってくるのでは」(俣野さん)

ステージでは海にまつわるさまざまなイベントも

会場に設けられたステージでは、海について学ぶことができるイベントも行われました。「昨年は特に行わなかったのですが、子どもから大人まで、より足を止めてもらえたらと考え、今年は寄席などわかりやすく海のことを伝えられるステージを企画しました」(俣野さん)

落語家の立川こしらさん

「海の親子寄席プロジェクト」では、落語家の立川こしらさんが演目「まぐろ根問」を披露した後、環境専門家の井手迫義和さんと共に、絶滅危惧種であるクロマグロの乱獲、プラスチックゴミや温暖化といった海の問題、漁業資源に与える影響などを参加者と一緒に考えました。イベントに先立ち、実際に2人で東京湾に行き釣り上げたスズキ数匹からマイクロプラスチックが検出された結果なども紹介されました。「子どもが魚好きなので、一緒に楽しく学べたらと思って話を聞きました。もともといたクロマグロが今は3%しかいないなど、知らないことばかりで勉強になりました」(参加者)

クイズ王・古川洋平さんを迎えた海に関する早押しクイズ大会でも、古川さんがプロデュースした問題に参加者・客席が挑みながら、共に楽しく海への関心を深めました。

早押しクイズ大会の様子

イベント後半、「陸養プロジェクト~標本によみがえる魚たちから進化を学ぶ~」と題して行われたステージでは、NPO法人日本養殖振興会の齋藤浩一さんが魚の骨格から、その進化について解説しました。「4億6000万年の時を進化してきた魚のことを少しでも知って、海を大切にしようと思ってもらえたら」(齋藤さん)

小さい子どもから生物部に所属する中学・高校生、高齢の方まで、参加者はワークシートを使いながら魚について学びました。「海から川に移り住んだ淡水魚が、どうやって必要なカルシウムを獲得するのか、その背景や骨の進化など興味がある話が聞けて面白かった」(参加した高校生)

骨格から見る魚の進化について解説する齋藤浩一さん

透明骨格標本。手前はステージイベント後に参加者に配られたシラウオの透明骨格標本

「海への関心を高めていきたい」という今後の豊富

「昨年と来場者数は同等だったものの、昨年を上回る全体売り上げを達成し、来場者に楽しんでいただけたのでは。今年は子ども向けのステージイベントなどもあったので、物販品を購入する女性層だけでなく多くの方に来場いただき、より幅広い層に楽しめるイベントになったかと思います」

「来年の開催は未定だが、都心部にお住まいの方々に、より海に親しみを持ってもらえる取り組みを引き続き実践できれば。日本の地方部には魅力ある海産物が数えきれないほどあります。それらの商品を通して、日本の海に関する文化や風習などを少しでもお伝えできれば」(俣野さん)

私たちに豊かな恵みを与えてくれる海。全国各地で行われている「海と日本プロジェクト」のイベントを通して、海の環境や資源について、楽しみながら考えてみてはいかがでしょうか。

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